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禁煙治療
禁煙治療について
禁煙治療とは?
禁煙治療とは、禁煙したい人のための治療のことです。
今までは、保険適用外であったため、全額自己負担になっていましたが、2006年4月から禁煙治療が保険適用されることになり、治療は一定の条件を満たした喫煙者なら、3割程度の負担で治療が受けられるようになりました。
治療方法と治療期間
治療期間はだいたい8週から12週をめどに行われます。
主に、カウンセリングによる禁煙支援と、ニコチンガム・ニコチンパッチなどの薬によるニコチン置換療法、そしてチャンピクス服用による禁煙治療を行います。
内服薬「チャンピックス」と貼布薬「ニコチネル」について
当院では禁煙補助薬として内服薬「チャンピックス」と貼布薬「ニコチネル」の処方を行っています。
患者さまの状態をもとに各補助薬の説明を行い、患者さまのご希望にて処方しています。
チャンピックス | ニコチネル | |
---|---|---|
通院期間 | 約3カ月 | 約3カ月 |
処方期間 | 12週間分 | 8週間分 |
通院回数 | 約5回 | 約5回 |
自己負担額 (3割) |
約20,000円 | 約12,000円 |
形態 | 飲み薬 | 貼り薬 |
特徴 | ニコチンを含まない禁煙補助薬です。 ニコチンの離脱症状を軽減することで、禁断症状による精神的な落ち着かなさ、イライラ、集中できない、といった症状が軽減されます。 |
ニコチンパッチを体に貼ることにより、皮膚からニコチンを補充し、ニコチンの離脱症状をやわらげるお薬です。徐々にニコチン濃度を低くすることにより、比較的楽に禁煙治療を行えます。 |
副作用 | 吐き気、食欲不振、頭痛、めまい、イライラ | 皮膚のかぶれ、かゆみ、頭痛、めまい、ほてり、動悸、吐き気 |
禁煙成功のために
気持ちに踏ん切りをつけ、きっぱり断煙することが大切です。
吸いたい、集中できない、イライラする、怒りっぽくなる、眠気が強いなど、さまざまな離脱症状が2~3週間続きますが、この苦しい時期を乗り越えていかなければなりません。
当院でのカウンセリングや薬による治療はもちろんですが、深呼吸・水を飲む・ストレッチ体操など気分転換をしながら継続させ、「呼吸がラクになる」「ご飯がおいしくなる」「体が軽く感じる」などを感じ取れるようになると禁煙成功はもうそこです。
喫煙に関連するおもな病気
- がん
喫煙者は非喫煙者に比べ、肺がんで死亡するリスクが高まります。他にも食道がん、膀胱がんなど、いろいろながんへのリスクが高まります。 - 呼吸器の不全
喫煙者は慢性気管支炎になる事が多く、慢性閉塞性肺疾患にかかりやすい状態です。そのため、息切れ・酸素不足(慢性呼吸不全)になりやすく、気管支喘息を悪化させたり、肺炎や肺結核などにかかりやすくさせることが知られています。 - 動脈硬化
動脈硬化のため動脈がつまりやすく、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳梗塞など重大な病気につながります。
保険の適用条件
- ニコチン依存症によるスクリーニングテスト(TDS)でニコチン依存症と診断された者であること
※PDFが開きます。PDF形式の文書をご覧いただくには、Adobe® Reader® プラグイン(無料)が必要です。 - ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の者であること
- 直ちに禁煙することを希望し、「禁煙治療のための標準手順書」にのっとった禁煙治療プログラム(12週間にわたり計5回の禁煙治療を行う)について説明を受け、プログラムへの参加について文書により同意している者であること
以上の要件に当てはまる人が、保険の適用を受けられます。
滋賀県内で禁煙治療に保険が使える医療機関